この記事は私たちが21日間かけてアメリカを横断した際の体験記です。
アメリカはツアー会社などを利用することなくレンタカーだけでどこでも簡単に観光できます。ツアーなしで自らプランを立て、観光することの楽しさを知っていただけたら幸いです。
グランドキャニオンを丸一日観光し、日が沈むと同時にページという街に身を潜めた一行。目を覚ますとわずかそこから10分という距離にホースシューベンドはあるのであった。
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アメリカを横断した際にアリゾナ州にあるホースシューベンドを観光してきました。
コロラド川が急カーブを描いており、その川の流れによって作られた特徴的な地形にその名がつき、毎年多くの観光客が訪れています。
本当に絶景で一度は訪れるべき観光スポットだと思うので、今回はそんなホースシューベンドについて詳しく解説していきます。
さっと読みたい方
ホースシューベンドの概要
ホースシューベンドは正確にはアリゾナ州に位置していますが、ほとんどユタ州との境目にあります。
英語で表記すると『Horseshoe Bend』となります。
・shoe→靴
・Bend→曲がる
地形が蹄鉄に見えるのと、川の描いているカーブから「ホースシューベンド」と名付けられたのだそうです。
川の自然な流れからこんな急カーブが生まれることが、何より不思議であり魅力的でもあります。
ホースシューベンドへの行き方は?
赤い地点がホースシューベンドです。
少し時間がかかってしまいますが、ラスベガスで車をレンタルしてグランドキャニオンに寄りがてらホースシューベンドに向かうのがオススメかもしれません。
そのためにはホースシューベンドの近辺にあるページという街に1泊する必要があります。
ページからホースシューベンドまでわずか車で10分ほどです。
アメリカを横断していると2時間や3時間の運転など当たり前になってくるのですが、
朝起きて10分後に観光地があるというのは本当にありがたい。
私たちはグランドキャニオンを丸一日中観光した後、このペイジという街まで移動し滞在していました。
グランドキャニオンに関する記事はこちらをどうぞ。

「レイクパウエル」だったり「アンテロープキャニオン」や「モニュメントバレー」などなど、多くの観光地が存在しています。
そのため、もしあなたがアメリカを横断する計画を立てているのであれば、このペイジという街に一回は滞在するべきでしょう。
一度の滞在で多くの観光地を訪れることができる、貴重な街です。
ホースシューベンドの所要時間は?
2〜3時間ほどです。長い人だと数時間かけて見る人もいるでしょう。
先ほど紹介したペイジという街から車を走らせたはいいものの、
とにかく場所がわかりづらい。
看板など目立ったものはなく、車からはホースシューベンドは一切見えません。
こんな感じの駐車場に車を停め、
ひたすらに坂を登ります。登ること約10分。
今度は下り坂です。だんだんとホースシューベンドが姿を現し始めます。
合計20分ほど歩いたところでようやくホースシューベンドにたどり着きます。
ホースシューベンドを観光する際の注意点は?
注意点をまとめてみると以下のようになります。
- 意外と歩く
- スケールが大きく、普通の写真に収まらない
- 料金は一切かからない
- 水分補給できるところがない
- 柵がなく、風が強い
意外と歩く
先ほども触れたように駐車場からホースシューベンドまでは20分ほど歩きます。
そのため動きやすい靴を履くのはマストでしょう。
私の場合、真っ白なスニーカーだったのですが、白い靴もNG。
結構なサラサラとした砂でできた道のため、一瞬で靴は砂まみれになります。
また、風や雨により侵食された地形はとても面白い形をしています。
そのため、ヒールやサンダルなども避けた方が良いでしょう。
なるべくしっかりした運動靴で安全に観光しましょう。
スケールが大きく、普通の写真に収まらない
広角レンズカメラを持っていけたらベストです。
ホースシューベンドの壮大さは実際に見ていただかないと伝えきることができません。
そのくらいスケールがデカイのです。
この写真だとホースシューベンドはバッチリ映っていますが、周りの景色は全然見えません。
川をメインに撮ろうとしても川しか写りません。
こんな風や雨による侵食を感じることができる岩も、本来ならホースシューベンドを背景に撮りたかったところです。(なかなかいい写真ですが)
是非広角レンズカメラを持って全体が映った写真を撮ってください。
料金は一切かからない
ホースシューベンドは国立公園として指定されているわけではないので入場料や駐車料などは一切発生しません。
そのためビジターセンターなどの案内所もなく、本当に自然のままに保存されて観光地となっています。
一応こういった看板はいくつか設置されています。
水分補給できるところが一切ない
飲料水を持っていくことをお勧めします。
国立公園に指定されていないことから、水分補給するようなところも設置されていません。
私たちは2月に訪れたのですが、それでも日差しは強く空気は乾燥していました。
その上、坂を登ったり下ったりするためとにかく喉が乾きます。
前日にWalmartで大量に買い溜めし、車のトランクで保管していた飲料水がとても役に立ちました。
柵がなく、風が強い
自然のありのままの姿で保存されているため柵などは一切ありません。
高さ300mで風も強く、足場も悪いため結構怖いです。
写真撮影に夢中になって落ちるといったことのないように、注意が必要です。
しかし最近は柵を作ることが検討されているようです。
自然のままの姿にしておくべきだといった意見もあり、賛否両論のようですが、やはり落下事故などは実際にあるのかもしれません。
オススメの時期・季節・時間帯は?
私たちの場合は2月に訪れたため冬でした。
たまたま運が良く、天気は快晴でお昼近くになれば気温も20℃弱まで上がっていました。
運が悪いと極寒の曇り空の中で見ることになっていたそうです。
やはりオススメは7月〜9月の夏の時期のようです。
その理由は、太陽が真上に来るから。
しかしその場合気温は40〜50℃。
地図で見るとわかりやすいです。このようにホースシューベンドは東側から西側を眺めるような位置関係になっています。
そのため、最もホースシューベンドに日差しが当たり美しく映し出せれるのは午前から正午にかけて。
それ以降はどんどん日が沈みホースシューベンドは日陰に隠れてしまう上に、逆光になっていきます。
たまたま私たちが訪れたのは正午前くらいの時間帯でした。
そのため全体が影になることはなかったのですが、冬であったため太陽がホースシューベンドより南側を通過し、写真のように南側の川は影に隠れてしまいました。
以上でホースシューベンドのまとめは終わりになります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
最後に、
実際に私たちがアメリカを横断した際の体験談もあるのでよろしければ。

開いた口が塞がらないままホースシューベンドを後にした一行。時間がない中でアンテロープキャニオンへと向かう。果たして天から注ぐザ・ビームを見ることは出来るのか、、、!!!
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