父親や母親にこんなことを言われた経験はありませんか?
「将来やりたいことが見つからないなんて情けない」
「私が子供の頃なんて、あれもこれもやってみたかった」
やたらと早い段階から将来の夢を決めさせたがる。
そんな風潮がこの国にはあります。
将来の夢を決めてそれに向けて前進している人というのは素晴らしい。
しかし、そういった学生や若者が少ないのが現実。おそらく1割ほどでしょう。
残りの9割の学生は将来の夢が決まっていない、やりたいことがない、のではないかと思います。
そしてそんな学生の多くは、
「早く自分のやりたいことを見つけなきゃ!!」
「夢を決めてそれに向けて前進しなければ、周りに置いていかれる!」
そんな風に考えているかもしれません。
しかし、そうお考えの方はご安心ください。
そもそも夢なんて無理矢理決めるものではないんです。
夢は無理して決めるものではない
あなたは今、おしゃれなイタリアンに来てメニューを見ているとします。
美味しそうな写真とともにいろんなカタカナのメニューがずらーっと並んでいます。
そしてあなたはこう言われます。
「あなたにとってこの中で一番美味しい料理を選びなさい。」
まだ何も食べていないのにです。
決められるはずがありません。
すべて味見してからじゃないと一番美味しいものが分からない。
そう思うはずです。
将来の夢を決めるということも、これに似たことが言えます。
どういうことかというと、
あなたはまだ社会人というものを経験したことがないのです。
どんな仕事内容で、どんな面白さがあって、どんな辛さがあって、どんなやりがいがあるのか。
やったことがなければ知らなくて当然なのです。
知らなければ決めることなどできません。
食べたことがなければ、どの料理が一番おいしいかなんて選べません。
仮に決めたとしても、
「本当にこれが正しい選択なのか」
という疑問に苛まれることとなってしまう可能性が高いです。
将来の夢を決める必要はないのか
結論から言ってしまえば、
「無理して決める必要はない」です。
さらに詳しく解説していきます。
では、どうしたらいいのかというと、簡単に言ってしまえばやることの方向性を変えます。
将来の夢を見つける努力をするのではなく、
「今」できる貴重な経験や体験をなるべく多く積んでおくということです。
そして自分のスキルを磨く。スキルを磨くことにより、その分野においてさらに楽しみや知識が深まっていきます。
すると、おのずと自分の好きなこと、楽しいこと、やりがいを感じることが次第に漠然と見えてきます。
言い換えると、将来やりたいことがない人というのは、
「現段階で何のスキルも身につけていない人」
というパターンが多いです。
貴重な経験や体験ができる場に足を運ぶ。行動に移すということが本当に大切なんです。
夢というのは、今ある自分の浅い知識や浅い経験のまま、ネットや本で調べて無理して決めるべきものではありません。
焦る必要なんてないんです。自分のペースであらゆるスキルを身につけていきましょう。
まとめ
- 夢は経験や知識が不十分な状態で無理矢理決めるものではない
- 若いうちにさまざまな経験をすることで、おのずとやりたいことが見えてくる
- 経験を積むことによりスキルを身につけ、楽しみを見いだすことが大切
漠然とした形にはなりますが、もし夢を見つけることに先走っている方がいたら、上記の3つを参考にしてみてください。
それではまたノシ